| 地酒で日本一周 |
ビールのうんちく | |
製法 ビールの原料は大麦の麦芽です。大麦は発芽の時にアミラーゼという酵素を作ります。その働きにより種に貯えられていたデンプンが分解されて、麦芽糖になります。そして、ビール酵母が麦芽糖を発酵させてアルコールに変えます。 生ビール 昔、ビールは長期間保存すると細菌が発生するので熱処理をしていました。しかし、最近は衛生管理の技術が発達したため、熱処理などを行わず、生のまま供給される生ビールが普及しました。今、日本で飲まれているもののほとんどが生ビールで、熱処理されたビールは少なくなってきています。 「エール」と「ラガー」 ビールは醸造法と酵母の種類によって、上面発酵の「エール」と下面発酵の「ラガー」に大別されます。 「エール」は、サッカロマイセス・セルビシエという出芽酵母を使い、常温で短時間で発酵させます。盛んに炭酸ガスを出すため、最終的に酵母が浮かび上面で層を作るために、上面発酵といわれます。上面発酵の方が醸造は簡単なので、昔はビールといえば「エール」が一般的でした。 複雑な香りと深いコクが特徴で、ペースエール、スタウト、アルトビール、ケルシュ、ヴァイツェンなどがあります。 「ラガー」は、サッカロマイセス・カールスベルゲンシスという酵母を使い、低温で長時間発酵させます。酵母が最終的に下層に沈むために、下層発酵といわれます。 「ラガー」は元々はバイエルン地方のローカルな、いわゆる地ビールでした。この地方のビール職人たちは、低温でも発酵する酵母の存在に気づき、秋の終わりにビールを洞窟の中で氷と一緒に貯蔵して、翌年の春に取り出すという特別なビールを造っていました。この貯蔵(ラガー)されたビールが「ラガービール」といわれ、冷蔵庫などが発明された19世紀以降に世界中に普及し、ビールの主流になりました。この製造法は大規模な設備が必要ですが、大量生産に向いており、現代における大ビールメーカーの主流となり、世界のビール生産量の大部分を占めています。 滑らかでマイルドな味が特徴で、苦味の効いたピルスナー、ボックなどがあります。 発泡酒と第三のビール 日本の酒税法の規定では、米やとうもろこしなど麦芽以外の原料を多く使用したものを「発泡酒」として区別しています。ビールと比べると税率が低く、販売価格も抑えられるので、90年代後半から広まりましたが、2003年の酒税法改正で増税され、各メーカーはより低税率で、低価格で販売できる麦芽を使わないビール風味の発泡アルコールを研究、開発しました。それは酒税法上、ビールにも発泡酒にも属さず、その他の雑酒やリキュール類に属するので、「第三のビール」と言われるようになりました。 |
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